    大草原のローラの仲間

    ローラ・インガルス・ワイルダー
    その作品と生涯におけるゆかりの人々

ローラの親戚

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とうさんの家族

ランスフォード・ホワイティング・インガルス（じいちゃん）
Lansford Whiting Ingalls

とうさんの父。
  1812年11月12日、カナダ生まれ。家系を遡るとニューハンプシャー州出身で、母親の家系は何代か遡るとフランス系になる。アメリカに移住してから８世代目に当たる。英米戦争の時、一家がカナダからアメリカに戻った。 1832年？、ローラ・ルイザ（Louisa ）・コルビーと結婚。
  最初はニューヨーク州アレガニー郡にいたが、妻と子どものピーター、チャールズ、リディア、ポリー・メローナの家族と西へ向かい、イリノイの大草原に移る。そこはシカゴから４マイル離れた大草原で、そこにはすでにジャスパー、ジョン、ジョェイムズ、ジョージといったインガルスがいて、彼らの中にはランスフォードの兄たちもいた。その土地には巨大な草"ジャイアント・ブルーステム"が茂っていた。
  ランスフォードは彼らのいるプラトー郡区のすぐ南方のキャンプトン郡区にいて、その時38歳だった。つまり、1850年か、51年のことだろう。兄たちは大きな農場を持っていたが、ランスフォードにはまだ土地がなく、いわゆる労働者だった。ピーター17歳、チャールズ14歳、リディア12歳、ポリー10歳、ランスフォード・ジェームズ７歳、ローラ５歳、大草原生まれのハイラムが２歳。
  リディアとポリーと、ランスフォード・ジェイムズは学校に行ったが、チャールズたち年かさの者はすでに働いて家族を支えていた。
  その後ランスフォード一家は、イリノイ州からウィスコンシン州ジェファーソン郡へ移動、オコノモウォック川の高地によい土地を見つける。1853年、80エーカーを300ドルで買った。そこはクアイナー一家の農地から川を挟んで、ほんの十数メートル先だった。しかし、東部から来た金持ちに500ドルの借金をし、期日までに全額が返済できなかったので所有権を失って、土地が1861年に競売にかけられ、結局はその債権者が買った。
  そこで、家族そろって幌馬車で大きな森に移り、丸太小屋を作って一家で暮らすことになる。この頃、南北戦争が始まった。ハイラムとジョージがランスフォードの制止を振り切って軍隊に入ったのは戦争の終わり頃だった。
  1863年チャールズとヘンリーはペピンから11キロの広葉樹の森に土地を買って独立した。その頃のランスフォードの農地はローラたちの「小さな家」からは13マイル、橇で４時間半ほどのロックエルム郡というところで、ジョージとルビーもいっしょに暮らしていた。近くにはピーター伯父夫婦、いとこのアリス、エラ、ピーター、ランスフォードも住んでいた。
  のちにペピンから100キロほど北の村に移住し、1896年５月21日、ローラがマンスフィールドへ移住したのちに、ウィスコンシン州ペピンで亡くなる。

ローラ・ルイザ・コルビー（ばあちゃん）
Laura Louisa Colby

  とうさんの母。
  1810年11月５日にヴァーモント州で生まれる。祖先はヴァーモント出身だった。
  ランスフォードより２歳年上で、小学校の先生をしていた。 1832？年、ランスフォードと結婚。ランスフォードや子どもたちと西へ旅をし、たどり着いたウィスコンシン州で暮らす。1883年10月18日、ウィスコンシン州で亡くなった。
  『大きな森の小さな家』では、カエデ糖のパーティーでジックを踊った。

ピーター・ライリー・インガルス
Peter Riley Ingalls

  とうさんの３歳年上の長兄。
  ピーター・ライリー・インガルスは1833年２月14日、ニューヨーク州キューバで生まれる。
  両親と共にイリノイ州、ウィスコンシン州へ旅をし、ジェファーソン郡コンコードで、キャロラインの妹イライザと、1861年６月５日に結婚する。
  ピーターおじさんは色黒のハンサムな人で、二人の子どもにはアリス、エラ、ピーター、ランスフォード、イーディス、エドモンドがいた。
  1874年、チャールズ一家と共にペピンの森からミネソタ州へ移住するが、東ミネソタのザンブロ川のそばに農場を借りていたので、そこに住み着いて暮らすことになる。その農場はウィスコンシンとの州境に近く、ウォーバッシュ郡西部のギルフォード郡区にあった。とうさんが小麦がバッタにやられたときミネソタ東部に働きに来ていたのはこの農場だった。
  1876年、チャールズ一家がバー・オークへの旅の途中で立ち寄ってしばらく滞在した。そのとき息子のピーターは９歳でローラと同い年、アリスは14歳（後に先生になる）、エラは11歳、ランスフォードはキャリーと同じ６歳、イーディスは４歳だった。エドモンドはまだ生まれていなかった。ローラと息子のピーター、エラは川辺の牧草地を歩いて下りて、牛たちをよく連れて帰った。
  ピーターおじさんはミネソタで、1900年３月に亡くなった。

リディア・ルイズ・インガルス
Lydia Louise Ingalls

  とうさんの妹。
  1838年４月12日ニューヨーク州キューバ生まれ。
  イザヤ・クラウと結婚する。
  1913年１月２日、ウィスコンシン州で亡くなる。

ポリー・メローナ・インガルス  （ポリーおばさん）
Pauline Melona Ingalls

  とうさんの２番目の妹。
  1841年10月14日ニューヨーク州キューバ生まれ。
  父ランスフォードと一家で西へ移動。ウィスコンシン州のジェファーソン郡へ入り、そこで出会ったクアイナー家のヘンリー（かあさんの兄）とコンコードで1859年に結婚。ペピンの大きな森に入植して、チャールズ一家の隣の土地に住んだ。二人の子どもにルアイザ、チャーリー、アルバート、ロッティがいる。 1886年に亡くなる。

ランスフォード・ジェームズ・インガルス
Lansford James IIngalls

とうさんの弟。
1843年３月４日生まれ。1865年、南北戦争時にハイラムと共にミネソタ州志願兵第一銃砲隊に入隊。じいちゃんの家のダンスパーティにも参加した。

ローラ・ラドーシア・インガルス  （ドーシアおばさん）
Laura Ladocia Ingalls

  とうさんの３番目の妹。
  ローラ・ラドーシア・インガルスは1845年７月８日イリノイ州で生まれた。のち、オーガスト・ウォルフォーゲルと結婚。リーナ(レナ)とジーンが生まれた。
  オーガストと離婚後、リーナが８歳のとき、ハイラム・フォーブスと再婚。
  ウィスコンシン州にいたとき、ウォルナット・グローブのとうさんの許にダコタ準州の鉄道工事現場のマネージャーの仕事を持ってきてくれた。シルバー・レイクから西のネブラスカ州に向かった。
  1918年１月18日、コロラド州で亡くなる。

ハイラム・L・インガルス
Hiram Lemuel Ingalls

  とうさんの２番目の弟。
  1848年４月27日、イリノイ州で生まれた。
  南北戦争に志願し、1865年ミネソタ州志願兵第一銃砲隊にジェームズと入隊したが、その時、戦争はほとんど終っていた。
1867年10月18日、ウィスコンシン州でエリザベス・サラ・ウッドワードと結婚。
  ゾカートによると、父親のランスフォードが大きな森にいたとき、ハイラムは奥さんと子どもといっしょに別の家にいて、川船で働いたり、一人で森の中を遠くまで魚釣りに出掛けたりしていた。
ウィスコンシン州で1923年３月28日亡くなる。

ジョージ・ホワイティング・インガルス
George Whiting Ingalls

  とうさんの３番目の弟。
  1851年７月15日、ウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードで生まれる。
  『大きな森の小さな家』には、カエデ糖のパーティでラッパを吹いたり、ばあちゃんとジックを踊ったことが書かれている。
  ジュリア？と結婚した。
  1901年２月15日、ウィスコンシン州で亡くなる。

ルビー・セレスティア・インガルス
Ruby Celestia Ingalls

  とうさんの４番目の妹。
  1855年５月23日ウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードで生まれる。
  結婚して、少なくとも３人の子どもがいた。
  1881年12月１日、ネブラスカ州で亡くなる。

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かあさんの家族

ヘンリー・ニュートン・クワイナー
Henry Newton Quiner

  かあさんの父。
  1809年７月14日、コネティカット州のニューヘイブンで生まれる。
  1831年春、シャーロット・ウォリス・タッカーと結婚。最初の女の子マーサが生まれる。しかし、マーサは幼くして亡くなった。
  夫婦で西へ移住し、オハイオ州でジョーゼフとヘンリーが生まれる。また、インディアナ州へ移ってからは次のマーサが生まれる。
  さらに、ウィスコンシン準州へ移動。ミシガン湖西岸にあるミルウォーキーの西端のブルックフィールド郡区に入植。そこで、ローラの母キャロラインが誕生した。その後、イライザとトーマスも生まれている。
  ヘンリーはその地でインディアンとの商取引などをしていたとのことだが、1844年キャロラインが満４歳の秋、嵐による帆船の事故で、ミシガン湖のマキナック水道で亡くなる。

シャーロット・ウォリス・タッカー
Charlotte Wallis Tucker

  かあさんの母。
  1809年５月25日、マサチューセッツ州ロックスベリー生まれ。
  ボストンにいた若い頃、女子の専門学校で勉強し、先生をしていた。また、ボストン郊外のロックスベリーで仕立屋をやっていた。コネティカット州ニューヘイブンでヘンリー・ニュートンと知り合って、1831年春に結婚する。
  その後、夫婦で西のオハイオ州やインディアナ州へ移住し、ウィスコンシン準州ブルックフィールド郡区へ入ったが、夫のヘンリー・Ｎ・クワイナーが亡くなったあと、しばらくして郡の境界の向こう側にある、ジェファーソン郡の政府の土地を買って引っ越した。そこはコンコードの村から数キロのところで一部は低い沼地、半分以上は樹木に覆われている土地で、北の端に沿ってオコノモウォック川が流れていた。
  シャーロットは、キャロラインが10歳のときに、コネティカット州から来た農夫のフレデリック・ホルブルックと再婚する。彼はシャーロットよりも若かった。夫は隣接の土地を買い足し、シャーロットの土地と合わせて農地が増え、クワイナー家は落ち着いた。このころキャロラインたちが学校に通う。２度目の夫との間にシャーロット（ロッティ）が生まれる。
  1884年９月20日、ウィスコンシン州で亡くなる。

マーサ・モース・クアイナー
Martha Morse Quiner

  かあさんの最初の姉。
  1832年４月10日、コネチカット州ニューヘイブンで生まれる。
  しかし４歳足らずで、1836年２月３日、亡くなる。

ジョーゼフ・カーペンター・クアイナー
Joseph Carpenter Quiner

  かあさんのいちばん上の兄。
  1834年３月15日、オハイオ州で生まれる。
  ウィスコンシン準州ブルック・フィールドで父親のヘンリーが亡くなった時にはまだ10歳ほどだったが、母のシャーロットを助けて、家族のために働いた。
  1856年12月25日にウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードで、ナンシー・フランクと結婚。
  ５年後ウィスコンシン歩兵隊に参加、南北戦争に従軍し、３ヶ月後の1862年４月28日、シャイローの戦いで負った傷がもとでジョージア州で亡くなる。子どもはフランクとジョンがいる。

ヘンリー・オーディン・クワイナー
Henry Odin Quiner

  かあさんの兄。
  1835年12月７日オハイオ州で生まれた。1859年にウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードで、チャールズの妹ポリーと結婚。チャールズと１ヶ月違いの同年齢で、行動を共にした。
  1863年、チャールズ夫婦と共にペピンの大きな森に入植し、助け合って土地を開墾した。二人の子どもにルアイザ、チャールズ（チャーリー）、アルバート、シャーロット（ロッティ）、ジョージ、リリアン、ルビアがいる。
  ヘンリー一家はチャールズ一家が1874年にペピンの大きな森を出てから、おそらく５，６年間一度も会っていなかったが、シルバー・レイクの鉄道工事現場でもう一度ローラたちに出会った。それから西へ向かったと書いてあるが、1880年頃はミネソタ州にいたようだ。
  1886年没。

マーサ・ジェーン・クアイナー
Martha Jane Quiner

  かあさんの姉。
  1837年11月６日、インディアナ州リッチモンドで生まれる。
  上の姉がなくなったので、父母がその名前を付けた。
  1862年に結婚。夫君はチャールズ・カー・カーペンター。
  1893年夏、イライザ、リリーと共にデ・スメットを訪れる。
  1927年１月16日ミネソタ州で亡くなる。
  ローラやローズは、マーサ伯母さんからも手紙で昔のことをいろいろと教わったのではないだろうか。

イライザ・アン・クアイナー
Eliza Ann Quiner

  かあさんの妹。
  1842年４月21日、ウィスコンシン準州ブルックフィールドで生まれる。
  1861年６月５日にウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードでチャールズの兄のピーターと結婚。アリス、エラ、ピーター、ランスフォード、イーディス、、エドモンドの子どもたちがいた。イライザ叔母さんはふっくらした、丸い顔をしていた。1893年の夏にデ・スメットを訪問したことが、グレースの日記に書いてある。
  1931年に亡くなる。

トーマス・ルイス・クワイナー  （トムおじさん）
Thomas Lewis Quiner

  かあさんの弟。
  1844年11月23日、ウィスコンシン準州ブルックフィールド生まれ。
  トーマスは30歳頃、大きい森からインディアン・テリトリーを越え、金探しの一行に加わってブラックヒルズに行った。ローラたちがちょうどプラム・クリークにいた頃のことだった。
  「大きな森」のパーティーにも出ているが、『この輝かしい時』にトムおじさんとして出てくる人で、デ・スメットの家に訪ねてきた時、おもしろい冒険談を話した。アルマンゾが「誰か？」と気にしていた。
  ローラによると「いつもおだやかにほほえんでいる、小柄でおとなしいひとだった。…」が、小さくても度胸があったらしい。「大きな森」では木材切り出し人夫と親方をかね、男たちを指図して「大きな森」から丸太を流して川下のミシシッピー川へと運搬していた。
  ダコタに来た時はウィスコンシン州から訪ねて来ていたので、また、ウィスコンシン州の方へ帰っていったのだろう。このあとデ・スメットでしばらく住んでいたともいう。リリアン（Lillian）・グラハム・ヒルと結婚。レアドノートン木材会社で20年間働いた。子どもにヘレン、アリス、ドナルド、Dugald 、リリアン、ジョンがあった。
  1903年２月23日、コロンビア川の伐採現場で事故で亡くなったという。

フレデリック・ホルブルック
Frederick Holbrook

  かあさんの義父。 1811年、コネティカット州生まれの農民。
  ウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードで、1849年６月２日に、キャロラインの母シャーロット・ウォリス・タッカーと結婚。シャーロットの農地の隣に土地を買って広げ一つにした。
  夫婦の間にシャーロット（ロッティ）が生まれる。 1880年までに亡くなる。

シャーロット・Ｅ・ホルブルック  （ロッティ）
Charlotte E Holbrook

  かあさんの異父妹。
  1854年、ウィスコンシン州ジェファーソン郡コンコードで生まれる。父はフレデリック・ホルブルック、母はシャーロット・ウォリス・タッカー。
  ヘンリー・ムーアと結婚。二人の間にフレデリック、アーヴィン、ハリー、ラルフ、パールの子どもたちがいた。
  『大きな森の小さな家』にロッティとして出てくる。

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アルマンゾの家族

ジェームズ・メイソン・ワイルダー
James Mason Wilder

  アルマンゾの父。
  1813年１月26日、ヴァーモント州で生まれる。
  1843年８月６日にニューヨーク州のマローンでアンジェリン・デイと結婚。
  ジェームズ夫婦はマローン近郊の農場で子どもたちと暮らしていたが、現金収入を得るホップの作柄が数年連続で思わしくなかったため、1870年ミネソタ州のスプリング・ヴァレーに農場を買って移住した。
  子どもたちは成長し、それぞれ両親の許を離れたが、1890年にローラ夫婦とローズが１年間滞在する。のちにはアルマンゾの姉のローラ・アン・ワイルダーと弟のパーリーが両親の許にいたようで、兄のロイヤルもスプリング・ヴァレーに戻った。
  1898年夏、ミネソタの農場を売却し、妻と長女のローラと共に、イライザとパーリーのいるルイジアナ州クラウリーに移る旅の途中で、ローラ夫婦のところに暫時滞在する。アルマンゾにはマンスフィールドの町の借家を買い取ってくれたり、遺産をくれたりもした、やさしい父親像が浮かぶ。「この国は農民が作った」とアルマンゾに教えた『農場の少年』には、マローンでの暮らしぶりが詳しく書かれている。
  1899年２月にルイジアナ州で亡くなった。
  二人の子どもにローラ、ロイヤル、イライザ、アリス、アルマンゾ、パーリーがいる。

アンジェリン・A・デイ
Angeline Alvina Day

  アルマンゾの母。
  1821年３月６日、ニューヨークで生まれる。
  1843年８月６日にジェームズ・ワイルダーとニューヨーク州のマローンで結婚。
  『農場の少年』にはマローンでの暮らしぶりが詳しいが、アルマンゾの母アンジェリンは、ローラの母キャロラインに勝るとも劣らぬ料理名人だったように思える。
  1905年、ルイジアナ州で亡くなる。

ローラ・アン・ワイルダー
Laura Ann Wilder

  アルマンゾのいちばん上の姉さん。
  1844年６月15日、ニューヨーク州マローンで生まれる。
  アルマンゾはこの姉の名前のローラという名があまり好きでなかったので、妻のローラをセカンドネームでベッシーと呼ぶことにした。ローズも区別のためか、母をヴェス母さんと呼んだ。
  1874年12月に、ローラはハリソン・ロレンツォ・ハワードと結婚。４人の子どもがいた。
  1898年夏、両親といっしょに妹のイライザのいるルイジアナ州へ移る途中、しばらくアルマンゾ夫婦の許に滞在する。   1899年にルイジアナ州クラウリーで亡くなる。

ロイヤル・グールド・ワイルダー  （ロン）
Royal Gould Wilder

  アルマンゾの兄。
  1847年２月20日ニューヨーク州マローンで生まれる。
  1879年スプリング・ヴァレーの家を出てアルマンゾといっしょにダコタ・テリトリーへ入植。町の北にある自作農地で小麦や干し草を作り、また町の本通りで飼料店を経営。
  アルマンゾとは気が合っていたようで、アルマンゾとローラ夫婦がジフテリアに罹った時は、ロイヤルが彼らの面倒を見ている。彼は農民よりも商人になりたかったので、のちにスプリング・ヴァレーに戻り雑貨屋を営む。1893年、未亡人のエレクトラ・アバリル・ハッチンソンと結婚、一女子が誕生。1898年夏に両親とローラ・ワイルダーがイライザとパーリーのいるルイジアナ州クラウリーに移動した後も、スプリング・ヴァレーに残った。
  1925年に亡くなる。

イライザ・ジェーン・ワイルダー
Eliza Jane Wilder

  アルマンゾの姉さん。
  1850年１月１日、ニューヨーク州マローンで生まれる。
  スプリング・ヴァレーを出てダコタ・テリトリーへ入植。兄のロイヤルと弟のアルマンゾの農地の近くに、自分の農地を申請していた。
  1881年秋、31歳のときデ・スメットの学校の先生になる。とうさんが学校委員のとき、委員会がワイルダー先生に依頼したのだが、彼女はそれまでに数年間、ニューヨーク州とミネソタ州の学校で教えた経験があったのだ。イライザは農地に自分で作物を植え付け、なおかつ、友達や家族の面倒を見るためにミネソタとダコタの間を行ったり来たりしていた。独立心の強い、キャリア・ウーマンの先駆けのような女性だった。
  デ・スメットを去ったのちワシントン・Ｄ・Ｃに移住、1887年から内務省で事務次官として働く。
  1893年、ルイジアナ州の裕福な米作農園の経営者トマス・ジェファソン・セイヤーと結婚し、ルイジアナ州クラウリーに住んで、一男が生まれる。
  しかし、1903年夏、自分の息子のワイルダーとロッキー・リッジ農場を訪れたときには、未亡人になっていた。ローズはこのクラウリーのイライザのところで高校に通って、４年間のラテン語のコースを１年間で勉強したのだった。
  1904年７月１日にマックス・ゴードンと再婚したが、こちらはうまくいかなかったようだ。イライザはのちに、ルイジアナ州に両親、兄弟姉妹を呼び寄せる。多くの孫がいた。
  1930年６月１日に亡くなる。

アリス・ワイルダー
Alice Wilder

  アルマンゾのすぐ上の姉。
  1853年９月３日ニューヨーク州マローンで生まれる。
  アルマンゾがマローンにいた頃、仲がよかった。
  家族とともにマローンからスプリング・ヴァレーに移住する。
  アリスは1879年９月29日にアルバート・ボールドウィンと結婚するが、身体が弱かったためかフロリダで1892年に、わりあい早く亡くなったようだ。子どもが２人いたらしい。

パーリー・デイ・ワイルダー
Perley Day Wilder

  アルマンゾの弟。
  1869年６月13日、ニューヨーク州マローンで生まれる。
  家族とともにマローンからスプリング・ヴァレーに移住する。
  1890年頃、ローラの従兄弟のピーターたちとミシシッピー川を下ってフロリダに行ったが、ピーターのように定住はせず、スプリング・ヴァレーに戻ったようだ。その後、家族より先にルイジアナ州のイライザの許に行っていたように思われる。
  ルイジアナ州で、1897年12月27日にエリス・ Lillian・ Merritt と結婚。６人の子どもがいたとのこと。
  1934年に亡くなる。

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ローラの妹たち・ローズの結婚相手

デイヴィッド・Ｎ・スウォンジー
David Nevin Swanzey

  キャリーの夫。
  ブラック・ヒルズの鉱山経営者。先妻の２人の子どもメアリーとハロルドがいた。1912年、キャリーと結婚する。
  ブラック・ヒルズはもとスー族の聖地で、種々の鉱物が取れたが、特に金の採掘では有名だった。
  1930年代に亡くなる。

ネイサン（ネイト）・ダウ
Nathaniel William Dow

  グレースの夫。
  デ・スメットの西11キロメートルにあるマンチェスター近郊の農夫。祖父の農場で働いていた。
  グレースと知り合い1901年に結婚。グレースを見送った後、1943年に没。デ・スメットに眠る。

ジレット・レイン
Claire Gillette Lane

  ローズの夫。
  サンフランシスコで不動産業をしていたが、ローズと出会い1909年に結婚。２人でロッキー・リッジにも来たことがある。ローラもサンフランシスコの博覧会に遊びに行った。
  ローズとの間に男子ができたが、生まれてすぐに亡くなっている。
  1918年にローズと離婚。のち再婚したという。

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INDEX 家族ウィスコンシンカンザスミネソタアイオワダコタフロリダ・… ミズーリ