ロジャー・リー・マクブライド
Roger Lea MacBride
弁護士。政治家。テレビ番組制作者。ローズ・ワイルダー・レインの養子。
1929年８月６日、ニューヨークで生まれる。16歳の時「リーダーズ・ダイジェスト」の編集者だった父に連れられて、コネティカット州ダンベリーのローズに会いにきた。それを機に文通や訪問が始まり、年齢を離れて親交を深めた。
ハーバード大学のロースクールを卒業。後にローズの弁護士兼マネージャーとなり、信頼を得てローズの後継者とされる。ローズの死後に、ローラがデ・スメットの農地における結婚当初の生活をノートに書いたままにしておいた『最初の四年間』（The First Four Years）と、やはりローラのサンフランシスコからの手紙集をまとめた『遙かなる大草原』（West From Home）を発表。また、ローズの手紙・作品・原稿等の詳細な資料や、彼女から直接聞かされたという話をもとに、『新・大草原の家』シリーズ（Little House, The Rocky Ridge Years）を著した。また、テレビドラマ『大草原の小さな家』の制作にも関わる。ローラの著作物の権利を巡っては訴訟も起こされたというが、ローズの後継者は、即ちローラの著作物の版権者でもあったことになる。1995年３月５日にフロリダ州で他界。
ひとこと
『はじめの四年間』に書かれたデ・スメットの農場でのローラ夫婦の暮らしは、さまざまな苛酷な運命のため、うまく運びませんでした。しかし、娘のローズが誕生しました。男の子も出来たのですが、赤ちゃんの時しばらくしてなくなったのです。まだ名前も付けていなかったようです。アルマンゾの両親は心配して相談に来てくれました。そこで、1890年に、二人は療養を兼ねて、スプリング・ヴァレーのアルマンゾの両親の家で一年間滞在することになったのでした。
それから、いとこのピーターに誘われてフロリダ州のウェストヴィルにも行きましたが、10カ月ほどで、デ・スメットに戻ります。湿度の高い気候がアルマンゾの体には合わず、ローラも土地になじめなかったのです。
サンフランシスコは、ローラの娘のローズが、夫のジレットと若いころ暮らしたところです。1915年にはシスコでパナマ太平洋国際大博覧会が開催され、マンスフィールド時代のローラは、ローズ夫婦に招かれて、鉄道でソルトレイクを越えて見物に出かけています。
アルバニアは、ローズがヨーロッパ旅行をしたときに、しばらく滞在したところです。
ダンベリーは、後年のローズが住んだコネティカット州の町で、ローラも飛行機でいっしょに訪ねたことがあり、ローズはここで生涯を終えました。
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