    大草原のローラの仲間

    ローラ・インガルス・ワイルダー
    その作品と生涯におけるゆかりの人々

アイオワ Iowa

バー・オーク

ウィリアム・ステッドマン夫婦

ウォルナット・グローブ時代からのインガルス夫婦の知り合いで、アイオワ州にバー・オーク・ハウスを買って、とうさんに共同経営を頼んだイギリス人。
息子にジョニー、ルーベン、トミーがいる。

ジョニー、ルーベン、トミー

  ウィリアム・ステッドマン夫婦の子どもたちで、バー・オーク・ハウスでローラたちと一緒に生活した。
  ジェニー(10歳)とルーベン(７歳)は、ローラの親切につけ込み乱暴ばかりしたし、下のトミーは母親がこずいたりするので泣いてばかりだったという。
  メアリー、ローラ、ルーベン・ステッドマンは、そろってはしかに罹ったことがあった。

スター夫人

主人はドクター・A・H・スター。内科と外科の医者で村の役員だった。
アイダとファニーという娘が先生になって家を離れていたので、夫人は淋しかったのか、お気に入りのローラを養女にしたいとかあさんに申し入れたが、かあさんはやんわり断った。

ウィリアム・H・リード

バー・オークの丘の上の学校の校長先生をしていた、21歳くらいのほっそりした青年。バー・オーク・ハウスに住み、朗読法の指導が上手で、演劇をやり、ローラの好きな先生だった。モウズという乱暴者の生徒を、定規で叩いて懲らしめたことがある。この先生の朗読指導から、ローラは生涯大きな財産を得た。

サン・ドンラン

バー・オークで、ローラの最初の先生だったという。

B・L・ビスビー

金持ちでバー・オーク・ハウスを住まいにしていた。ローラはよく発声練習をさせられてうんざりしていた。インガルス一家が借りた村のはずれにある赤煉瓦の家の持ち主で、バーオークを離れるときとうさんが家賃の後払いを相談したが断って、全額払って出なければ、保安官に訴えて馬をもらうと言った。

Ｊ・H・ポーター

バー・オークでとうさんと一時期、製粉所を共同経営していた。

アリス・ウォード

バー・オークの学校友達で、ローラの仲良し。夏、二人で、シムズ家の前を通って、町はずれの墓地を歩いた。

エイミー

バー・オーク・ハウスでかあさんたちといっしょに働いていた女中。

ジョージ・キムボール

バー・オーク・ハウスから空き地を隔てた南にある食料品店の主人で、インガルス一家は、１月にこの家の２階に間借りした。酒場の反対側で、ホテルから２軒先のところにあった。

ひとこと

ウォルナット･グローヴでのローラたちの暮らしは1879年の９月まで続きましたが、その間の１年を、とうさんの仕事の都合で、アイオワ州のバー･オークで過ごしています。
マスターズ･ホテルや赤煉瓦の家での暮らしぶりは、ＴＶドラマには少し出てきますが、原作では全然書かれていません。理由はいろいろ考えられます。つらいこともありましたし、楽しいこともありました。１年だけの滞在だったことや、辺境からの後戻りだったこともあると思います。でも一番の理由は、『大きな森の小さな家』の場合と同じように、シリーズの構成上の都合からではないでしょうか。それに、おそらくホテルでの仕事は、「小さな家」や大草原での暮らしとはかなり違っていたのでしょう。しかし、ここでローラは貴重な経験をしましたし、末娘のグレースは、このバー･オークで生まれたのです。

TOP

INDEX 家族親戚ウイスコンシンカンザスミネソタダコタフロリダ・… ミズーリ